デント島と18ホール・チャンピオンシップゴルフクラブにまつわる魅力的な歴史と事実 Posted by Reef Magazine - 27 6月 2025 最初から難題だったプロジェクト グレートバリアリーフ世界遺産区域内に指定され、国立公園でもあるデント島にハミルトン島ゴルフクラブを建設することは、非常に困難な計画でした。島という立地上、厳格な環境ガイドラインが設けられており、着工前には植生、水質、サンゴ礁、野生動物、鳥類などを対象に 24件の環境影響調査が行われました。 設計者たち ピーター・トムソン率いる Thomson Perrett が、この壮大で挑戦的なゴルフコースを設計しました。彼らは世界で250以上のプロジェクトに携わり、トムソン氏はブリティッシュオープンを5度制した伝説のゴルファーとして知られます。 島のオーナー、ボブ・オートリー氏が設けた設計条件のひとつに「コースはハミルトン島からしか見えてはならない」というものがありました。そのため、デント島周辺を船で回っても、ここに世界クラスのゴルフコースがあるとは分からないようになっています。 印象的なクラブハウスを設計したのはクリス・ベッキンガム氏で、ハミルトン島のラグジュアリーリゾート「qualia」や多くのプライベートレジデンスも手掛けています。 主任設計者ロス・ペレットの証言 「工事が始まる前、デント島にあったのはヤギ2匹と灯台だけでした…」 トムソン氏は高い熱意で島を歩き回り、草の中に隠れたサッカーボールより大きな岩を避けながら、コースの形状を見極めようとしていたと言います。 18ホールの配置は難題だった 「フロント9は谷の周りに配置され、ダムがありました。ダムを約2メートルかさ上げすることで水の問題を解決しました」とペレット氏。 「最初の4ホールは外側へ伸び、その後戻って9ホール目を終えます。しかしバック9の設計はさらに難しく、南へ伸びる“レイザーバック(刃のように細い尾根)”があり、そこから戻る道がありません。そのため17番グリーンから18番ティーまで1kmの移動路が必要になりました。ただし、18番ティーからの絶景が生まれたのは、この構造のおかげです。」 施工開始 工事日の決定後、最大の障害となったのは島へ重機を運び込むことでした。島は断崖や岩場、サンゴ礁に囲まれ、輸送は簡単ではありませんでした。 コース造成に使用する砂を本土から運搬すると費用が高額になるため、島に7台の破砕機を導入し、何百トンもの岩を砕いて砂を作成。これが現在のティフイーグル・バミューダ芝とクーチグラスが育つ基盤となっています。 島の歴史遺産 デント島には、オーストラリア東海岸で唯一の 西向き灯台があり、1879年に建設されました。 1981年に太陽光発電へ切り替えられ、1987年までは灯台守が常駐していました。物資は天候に左右されつつ2週間ごとに届けられ、医師は半年ごとに灯台守の家族を診察していました。1950年代には新しい宿舎が建てられ、1880年代の旧灯台守小屋に代わりました。 灯台は現在も稼働中で、オーストラリア海事安全局により管理されています。ハミルトン島側は宿舎、ウインチ小屋、灯台敷地を原型のまま維持しています。 灯台はゴルフコースから見えず、訪問もできませんが、ツアーやチャーター船、遊覧飛行では遠くに見えることがあります。 環境保護への取り組み デント島のダムは150メガリットルの水を保持し、慎重に管理すれば十分な量です。雨季にはフロント9から流れ込む雨水がダムに集まります。 30ヘクタールの敷地全体には800基以上のスプリンクラーと4つのポンプステーションがあり、コンピューター制御により海への流出を防いでいます。 小分けに散水し、間隔を置きながら土壌に吸収させる仕組みです。 ゴルファー以外も楽しめる場所 島から短いフェリー移動で到着しますが、ハミルトン島ゴルフクラブはまるで別世界のよう。 デント島到着後はバギーで丘の上のクラブハウスへ。海風と景色を存分に楽しめる最高のロケーションで、レストランはくつろいだ雰囲気。ランチに最適です。 統計データ クラブマネージャーのルーク・ブルリード氏によれば、どのホールも難しいものの、特にテクニカルなのはロングパー5の11番ホールだと言います。 1ラウンドにつき1人12球を推奨。平均スコアは90〜120ですが、もちろんプレイヤーによります。 スポーツ界のスターたち このコースには多くのトップ選手が訪れています。 アダム・スコット、キャリー・ウェブ、アッシュ・バーティ、さらに元オーストラリア代表クリケット選手のアラン・ボーダーは16番ホールでホールインワンを達成しています。 About the Author 'REEF Magazine – Hamilton Island & the Great Barrier Reef' is a magazine that showcases all that Hamilton Island has to offer, from events, to an exciting array of activities, attractions and more. You can pick up your complimentary copy of 'REEF Magazine' at any Hamilton Island hotel, and you can also access some of our feature articles right here on The Island Blog.